気分はもう‥

人間はいくつになっても
学び続けたい気持ちを持ち続けていると、
生き生きとしてくる。

例えば、余命半年の末期がん患者が
将来中国旅行がしたいので、
病院のベッドの上でNHKの中国語講座を聞き始める。

おそらく、劇的に病状が回復しない限り、
中国旅行は実現しないかもしれない。

しかし、目標を達成することだけが、全てではない。
目標に向かっていくプロセスそのものに、
価値があり、充実感があると思う。

野球やサッカーなど、
スポーツ選手は年齢が若いほど有利な点がある、
ということはいなめない事実だと思う。

年齢を重ね、経験を積んでいくことによる
アドバンテージはあるが、
着実に体力は落ちていく。

走るスピードも落ち、投げる球速も落ちてくる。
勝ち星も以前ほど上がってこない。

それでも投げ続け、走り続けるのは、
トレーニングを積み、プロセスそのものを楽しんでいる、
楽しんでいる自分が最高に好きだ、ということのなのだろう。

仕事に金銭以外の価値を見出せるかどうか。
働くことの意味、金銭以外の価値を自分の仕事に
見出すことができるか。

サラリーマンも個人事業者もプロ野球選手も皆、
仕事に向かう姿勢は同じだ。

自分の適性を見極め、自分の土俵で勝負する。
自分が戦うべき土俵に出会うことができた人は
幸せな人と呼べるだろう。

名誉や地位や、周りからの賞賛。
一流の人間はそういう世界から一歩突きぬけた境地に
いるようだ。

無農薬のリンゴ作りに一生をささげた人もいる。
一杯のコーヒーの淹れ方にこだわり続けた人がいる。

一流の仕事を成し遂げた人たちに学ぶことは多い。